宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/11/21 12:26 太陽風は穏やかですが、南向き磁場の影響で小規模のオーロラ活動が見えています。822黒点群は縮小傾向にあります。
2005/11/22 13:05 太陽風は低速になっています(320km/秒)。磁気圏も静穏です。
2005/11/23 20:37 太陽風の速度が通常レベル(430km/秒)に戻っています。オーロラ活動が活発になりそうです。
2005/11/24 14:06 太陽風は一時高速(500km/秒)になりましたが、現在は400km/秒に戻っています。磁気圏は概ね静穏です。
2005/11/25 14:04 コロナホールのため太陽風が500km/秒に上がっています。オーロラもやや活発に発生しています。
最新のニュース

2005/11/26 12:18 更新
昨日は活発なオーロラ活動が見られたようです。太陽風の速度は通常レベルに下がっています。

担当 篠原

500km/秒に上昇していた太陽風は、昨夜からゆっくりと速度を下げ始め、
現在は430km/秒とほぼ通常の速度に戻っています。
太陽風磁場は5nT前後で安定していますが、
今日のACEの図の前半部分では、-5nTの南向きが続いています。
この影響で、この時間帯は磁気圏活動が活発になっていた様です。
シベリアが観測好適域に入る前に南向き傾向が終わってしまったため、
シベリア磁場データでは小さな変化しか観測されません。

現在は北寄りに推移しており、速度の低下もあり、磁気圏の活動は穏やかになっています。

さて、SOHO EIT284の太陽写真の東端(左端)からコロナホールが姿を現しました。
このコロナホールは27日前の前周期もほぼ同じところに見えていました。
10月30日の写真と比較してください。
従って、今後の太陽風の変化は、前周期のものと似た変化になると予想されます。
コロナホールの位置を見ると、これから3日ほどかけて太陽の中心に進み、
そこで飛び出した高速太陽風が更に3日ほどかけて地球に来ると予想されます。
ところが、27日周期の図を見ると、あと4日ほどで高速風の立ち上がりがやってきています。
この変化は前回も不思議に感じていたことで、今周期がどのような変化になるか注目されます。
前周期は、最高700km/秒の高速風が6日程度続きました。
高速風の前半部でオーロラ活動も活発に起こしています。

放射線帯の高エネルギー電子が増加を示しています。
まだ、警戒ラインである10の4乗の線には達していませんが、
明日以降の変化が注目されます。

太陽は穏やかです。
824黒点群は小さくなっているようです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

11/26 01:06 UT

10/30 01:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。