宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/11/ 2 12:06 太陽風速度は減少し、宇宙天気は穏やかな状態です。
2005/11/ 3 12:06 コロナホールの影響で、太陽風の速度が上がっています(600km/秒)。変化が1日ほど早まっています。
2005/11/ 4 09:14 高速の太陽風が続いています(650km/秒)。オーロラも活発に発生しています。
2005/11/ 5 15:26 太陽風の速度が更に上がっています(700km/秒)。オーロラ活動も続いています。
2005/11/ 6 15:24 高速太陽風が続いています(650km/秒)。オーロラ活動はやや静穏になりました。
最新のニュース

2005/11/ 7 15:30 更新
高速の太陽風が続いています(640km/秒)。放射線帯の高エネルギー電子もやや高い状態が続いています。

担当 篠原

太陽風は依然高速状態が続いています。
昨日から引き続き640km/秒前後を推移しています。
磁場強度は4nTでほぼ安定しています。
オーロラ活動につながる、磁場の南北成分は-2nT前後の南向きが時々見られています。
この影響で、ある程度のオーロラ活動が発生しています。
シベリア磁場データを見ると、600nT程度の変動幅で磁場変化が観測されており、
シベリアの夜の時間帯に、小規模のオーロラ活動が発生していた事が分かります。

太陽風の速度は高速ですが、磁場が強く南を向く変化を見せていませんので、
今後もこの程度のオーロラ活動が見られる程度でしょう。
27日周期の図を見ると、前周期ではそろそろ速度が下がり始めていました。
今回はまだ下がる気配がありませんが、いつ頃から下がり始めるでしょうか。
高速風の始まりが早まっていた事と合わせて、終わりの様子も変わっているのかもしれません。
SOHO EIT284の太陽写真では、発生源のコロナホールは西の端に去りつつあり、
やっと小さく見えている程度です。

この高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。
今日はやや下がりましたが、青線のGOES10衛星でほぼ警戒ラインの強度を観測しています。
高速風は現在も続いているため、今後の変化に注意が必要です。

太陽面では西側に820黒点群が見えています。
小さな群で、Cクラスの小規模フレアを起こしている様です。
これ以上の大きさの活動を起こす事はなさそうです。
静穏な太陽状態です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。