宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙天気システムグループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/10/20 12:56 太陽風はやや遅く、穏やかですが、南向き磁場のためにオーロラ活動は見られています。
2005/10/21 13:22 太陽風がとても低速になっています(300km/秒)。磁気圏は静穏です。
2005/10/22 13:22 太陽風に乱れが発生しています。オーロラ活動も活発になっていると思われます。
2005/10/23 09:32 太陽風の乱れは一段落し、オーロラも穏やかになっています。これからコロナホールの影響が見られそうです。
2005/10/24 12:22 太陽風は穏やかで、磁気圏も静かです。これからコロナホールの影響が見られるでしょう。
最新のニュース

2005/10/26 10:53 更新
太陽風の速度がやや上がり(450k/秒)、オーロラ活動が発生しています。

担当 篠原

太陽風の速度が上がって、450km/秒とやや高速になっています。
先日より太陽面に見えていたコロナホールの影響が及び始めたようです。
ACEの観測によると、速度は半日ほどかけてゆっくりと上昇しました。
25日21時(世界時25日12時)頃からは450km/秒でほぼ安定しています。

太陽風の磁場強度も10nTに強まり、
しかも-5nT程度で比較的安定して南向き(赤線がマイナス)を続けています。
このため、磁気圏の活動が活発になっています。
シベリアの磁場変化を見ると、プラス、マイナスと両方に大きく変化しています。
最大と最小の差は800〜1000nTくらいになり、
AE指数で考えると、活発なオーロラ活動が続いている様子です。

残念ながらアラスカは曇っていて、ライブカメラの映像を見ると、
雲の上でオーロラが輝いて周囲が明るくなったりしています。
雲の上ではきれいなオーロラが見えていたのでしょう。

コロナホールは東西に広く延びていましたので、太陽風の乱れはもう数日続くと思われます。
速度がこれ以上大きく上がる事はないと思います。
ACEのデータでは、太陽風の磁場が北寄りの傾向になっているようで、
今後のオーロラ活動がどうなるか注目されます。
ACEデータの赤線がプラス寄りに変化する様になると、オーロラ活動は弱まります。

GOES衛星の観測では、放射線帯の高エネルギー電子密度が上がって、
グラフに変化が見える様になっています。
このところ極端に下がってしまっていましたが、普段の状態に戻った様です。

太陽は現在もとても穏やかです。
X線のグラフは相変わらず最低レベルをたどっています。
黒点はなくなっている様です(写真には817の番号がありますが)。
静かな日がずいぶんと続いています。



シベリアのオーロラ帯の磁場データ。3日分のデータを示しています。右端の3分の1が昨日のデータです。
(c) NICT


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。