宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/10/ 7 11:23 太陽風は低速です(320km/秒)。小規模なオーロラ活動が続いています。
2005/10/ 8 09:13 太陽風にコロナホールの影響が見られています(420km/秒)。今後更に速度が上昇していくでしょう。
2005/10/ 9 12:25 太陽風の速度が高速になっています(700km/秒)。既にピークには達しているようです。
2005/10/10 12:56 太陽風の速度は600km/秒で高速です。磁気圏は比較的静穏の様です。
2005/10/11 12:34 高速の太陽風が続いています(620km/秒)。放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。
最新のニュース

2005/10/12 17:54 更新
太陽風の速度が下がりました(440km/秒)。コロナホールの影響から抜け出したようです。

担当 篠原

更新が遅くなり、申し訳ありません。

太陽風の速度が一気に下がり、440km/秒と通常の状態に戻りました。
ACE衛星の観測によると、12日2時ころまでは550km/秒と高速状態が続いていましたが、
その後速度が下がり始め、3時間ほどで450km/秒に落ちています。
地球は、一気に高速風領域から抜けたようです。

太陽風の磁場は4nT前後。
小さな振幅の南向き(ACEの赤線のマイナス成分)が現れていますので、
オーロラ活動も弱いものが発生していたと思われます。
それでも、磁気圏は概ね静穏だったと言ってよいでしょう。
沖縄の磁場データを掲載していますが、目立つような変化は観測されていません。

SOHO EIT284の太陽写真では、
太陽の中心付近に細長い、絞り込んだような形をしたコロナホールが見えています。
規模が小さいので、大きな影響はないと思われますが、
14kara15日頃の太陽風に乱れが発生するかもしれません。
小幅な速度増加が見られる程度ではないでしょうか。

GOES衛星のX線のグラフでは、針の様に細い、小さなCクラスのフレアが観測されています。
これは、太陽面の中心からやや右下の領域で発生したものだそうです。
SOHO EIT284の写真で、明るくもやもや光って見える部分です。
前周期に大規模な黒点群があった場所の痕跡です。
昨日のニュースで、小さな黒点らしきものが見えると書いていましたが、
そこで小さなフレア活動が発生したようです。
今日の写真では、また見えなくなってしまったので、活動が活発化するということではなさそうです。

放射線帯の高エネルギー電子は、早くも減少しています。
警戒ラインの10の4乗の線は大きく割っています。



アラスカは雪が降り始めたようです(アラスカ、オーロラライブカメラより)。
(c) NICT/SALMON


オーロラ活動は比較的低調ですが、時としてこんな美しいオーロラが見える事もあります(アラスカ、オーロラライブカメラより)。
(c) NICT/SALMON


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。