宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 8/ 2 13:00 CMEの影響で、太陽風が高速になりました。磁気圏はやや活発になった程度でした。
2005/ 8/ 3 13:24 太陽風はやや高速ですが、磁場が北向きだったため磁気圏は穏やかです。792, 794黒点群が活動的になっています。
2005/ 8/ 4 11:53 794黒点群が活動度を増しています。太陽風、磁気圏は概ね穏やかです。
2005/ 8/ 5 10:59 太陽風は概ね静穏です。磁気圏では小規模のオーロラ活動が続いています。
2005/ 8/ 6 09:21 太陽風の速度がやや上昇しています。コロナホールの影響と思われます。太陽のフレア活動はやや落ち着いています。
最新のニュース

2005/ 8/ 7 09:30 更新
太陽風の速度が一段と上昇しています(650km/秒)。オーロラも活発に活動しています。

担当 篠原

昨日より、500km/秒と太陽風はやや高速の状態が続いていましたが、
7日0時(世界時6日15時)頃から、もう一段の上昇が始まり、
現在650km/秒と更に高速の状態になっています。
SOHO EIT284の太陽写真で、
右半分ほどのところに見えているコロナホールの影響でしょうか。
前周期と様子が変わってきていることもあり、現時点ではやや分かりにくい状況です。

太陽風磁場を見ると、速度の再上昇の前くらいから10nTに強まっていましたが、
現在は5nTに下がってきています。
このことから、速度の上昇はだいたいこのあたりで止まるのではないでしょうか。

太陽風磁場は南北成分を見ると、南寄りが多く現れています。
速度が高まっていることもあり、オーロラ活動が活発になっています。
AE指数のグラフでは700〜1000nT程度の活動が頻繁に発生しています。
現在は速度は高いですが、磁場強度が弱まってきているので、
オーロラの活動はやや低下しそうです。

5日16時(世界時5日7時)に発生したC2.8の小規模フレアによるCME(太陽ガスの放出現象)の影響で、
今日の夕方以降に太陽風に新たな乱れが発生する可能性があります。

太陽のフレア活動は穏やかな状態が続いています。
昨日は目立った規模のフレアは発生していません。
792黒点群はやや弱まり、794群は同じ規模を保っています。

放射線帯の高エネルギー電子の密度に増加の傾向が見えています。
青線のGOES10では、警戒レベルに近づいています。
明日以降の変化に注意が必要でしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。