宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
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コロナホール (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 2/19 11:21 太陽風の乱れで磁気嵐が発生し、オーロラも活発になりました。高速風は続いていますが、磁気圏活動は収まりつつあります。
2005/ 2/20 11:06 太陽風磁場が乱れており、オーロラを活発にしています。今後は穏やかになっていくでしょう。
2005/ 2/21 12:41 太陽風の速度は下がりましたが、太陽風の磁場が南を向き続けています。オーロラ活動に影響を与えています。
2005/ 2/22 09:34 太陽風磁場の南向きも弱まり、磁気圏は静穏です。明日以降、コロナホールによる乱れが発生するでしょう。
2005/ 2/23 12:21 太陽風の磁場が強まって来ました。セクター境界とコロナホールの影響が始まりそうです。現在の磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2005/ 2/24 10:56 更新
太陽風磁場が強まった状態が続いています。速度の上昇は無く、磁気圏は静穏です。

担当 篠原

昨日より、太陽風の磁場強度が10nTを越えて強まっていましたが、
現在もその状態が続いてます。
日本時間で今日に変わった頃に、セクター境界を越えた様です。
太陽風磁場のおおまかな向きが、「地球から太陽方向」から「太陽から地球方向」に切り替わりました。
このこと自体は地球への影響はありませんが、境界の前後で太陽風に乱れが発生する事があります。

今回は、磁場強度が強まっていますが、ほとんど北向きのままで推移しています。
このため、磁気圏にはほとんど影響が見られず、
オーロラ活動を示すAE指数のグラフは全く変化していません。

27日周期の図をご覧下さい。
地球から見ると、太陽は27日で一周しています。
このため、27日前の太陽風の様子を見ると、これからの太陽風を予想できるのです。
2列目の青線のセクターのグラフをご覧下さい。
結局、前周期とほとんど同じタイミング(1月27日と、2月23日)で
T(上)からA(下)への切り替わりが発生しています。

前周期は、これから太陽風磁場の乱れが発生しています。
3列目の赤線をご覧下さい。
マイナス方向は磁場が南向きになっている事を示していますが、
1月29,30,31日に見られる、この様な変化が出るとオーロラが活発になります。
今周期がどうなるか、これからの太陽風の様子に注目して下さい。
SOHO EIT284カメラで昨日と前周期の1月27日を比べると、
コロナホール(黒く見ている領域)の位置はほとんど変わっていません。
前周期では本格的な速度の上昇は1月29日に始まっています(日本時間では30日に入った頃です)。
今周期もこれと同じと考えると、2月25,26日頃になるでしょう。

太陽面は黒点が全く見えなくなりました。
フレア(太陽爆発)活動はたいへん穏やかな状態です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

2/23 07:06 UT

1/27 07:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。