宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙天気システムグループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 2/ 6 11:06 太陽風の速度が遅く、磁気圏は穏やかです。明後日頃から高速風が来るでしょう。
2005/ 2/ 7 13:02 太陽風の磁場が強まっています。磁気圏もやや活動的になっています。今後、速度の上昇が始まるでしょう。
2005/ 2/ 8 10:44 太陽風の速度がたいへん高速になっています(750km/秒)。オーロラ活動も活発です。
2005/ 2/ 9 11:18 高速の太陽風が続いています(700km/秒)。オーロラ活動も活発です。放射線帯の高エネルギー電子が増加しつつあります。
2005/ 2/10 11:14 太陽風は依然高速(700km/秒)で、オーロラも活発です。放射線帯高エネルギー電子が増加しています。
最新のニュース

2005/ 2/11 09:41 更新
太陽風の速度は下がり始めています(650km/秒)。オーロラは現在も活発です。

担当 篠原

コロナホールの影響が弱まって来ました。
10日21時(世界時10日12時)頃から太陽風の速度が下がり始めています。
現在は650km/秒をやや切る程度に下がっています。それでも依然高速です。
太陽風磁場は現在も激しく南北に振動しています。
磁場強度も5nTと変わっていません。

高速風と磁場の振動の影響で、オーロラ活動は活発に続いています。
オーロラの活動指数であるAE指数のグラフを見ると、
500〜1000nTの活動が継続して観測されています。
激しい現象は発生していませんが、連続的に活発なオーロラが見られている様です。

地球がコロナホールの影響領域から抜けつつあるため、
これから太陽風の速度は更に低下して行くでしょう。
1〜2日程度かけて、通常レベル(400km/秒)へ戻って行くと思われます。
その後の予想ですが、SOHO EIT284カメラの太陽画像によると、
太陽の中心を南北に(縦方向に)細く黒い筋が走って見えます。
やや小規模ですがこれもコロナホールだと思われます。
27日周期の図で、前々周期の変化を参考にすると、
12月21〜22日に、このコロナホールと、セクター境界の影響と思われる、
太陽風の乱れが発生していました。
(前周期は太陽フレアの爆発的な擾乱が発生していたため、参考にできません)
今日の太陽画像に見える黒い筋は、この時と同様の変化をもたらす可能性があります。
その場合、影響は13、14日頃から始まりそうです。

放射線帯の高エネルギー電子は現在も高いレベルが続いています。
衛星運用では引き続き注意が必要です。

太陽黒点は更ににぎやかさを増しています。
東縁(左縁)からもうひとつ、新しい黒点群が顔を出しています。
フレア(太陽爆発)活動は穏やかで、X線のグラフに目立った変化は見られていません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。