宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
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LASCO C2 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/12/21 09:25 太陽風は低速で(360km/秒)、磁気圏は穏やかです。今夜以降コロナホールの影響が始まるでしょう。
2004/12/22 11:03 太陽風の速度が480km/秒まで上昇しました、一旦下降しましたが、再び上がりそうです。
2004/12/23 11:56 太陽風の速度が上昇し(最高550km/秒)、オーロラが活発になりました。速度は低下しています。
2004/12/24 10:01 コロナホールの影響を抜けました。磁気圏は穏やかです。C5の小規模フレアが発生しています。
2004/12/25 12:45 太陽風の速度は通常レベルです。太陽風の磁場強度が強まっており、コロナホールの影響が近づいています。
最新のニュース

2004/12/26 09:25 更新
コロナホールのため、太陽風の速度が上昇しています(500km/秒)。オーロラはあまり活発ではありません。

担当 篠原

25日20時(世界時25日11時)から太陽風の速度が上昇を始めました。
27日周期の図で予想されていた、コロナホールの影響です。
磁場強度は10nTと強まった状態が続いています。
また、速度の上昇に先立って、
太陽風磁場の方向の切り替わり(セクター境界越え)が見られました。
ACEデータの図では、水色線が90度から330度へ切り替わっているのがこれに相当します。

太陽風の磁場は北寄り傾向で変化しています。
このため、オーロラ活動はあまり活発にはなっていません。
AE指数を見ると、500nT以下の活動が数度観測されている程度です。

27日周期の図を見ると、太陽風の変化が約半日早まっている様です。
現在、高速風は500km/秒で一旦安定していますが、前周期の変化を参考にすると、
これから半日程この状態が続き、今夜もう一段上昇する可能性があります。
前周期は650km/秒まで上がっています。
高速太陽風は29日には下がりそうです。

また、昨日詳しくお知らせしましたが、
今日の午後以降にCMEの影響で太陽風に別の乱れが重なって見られるかもしれません。

太陽のフレア活動は低調です。
713黒点群は規模も縮小傾向にある様です。
このまま穏やかな状態が続くでしょう。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。