宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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衛星電子 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/12/10 11:24 太陽風速度は下がりましたが、南向き磁場の影響でオーロラはやや活発です。明日から擾乱が始まる可能性があります。
2004/12/11 09:28 太陽風の速度が上昇しています。今日の午後に太陽風の衝撃波が到来する可能性があります。
2004/12/12 11:41 衝撃波が地球に届きました。オーロラ活動がかなり活発になっています。
2004/12/13 11:06 高速風の影響は終わりましたが、太陽風磁場が大変強く南を向いています。
2004/12/14 12:01 太陽風の磁場強度は強い状態です。北向きのため、オーロラ活動は収まっています。
最新のニュース

2004/12/15 11:21 更新
太陽風磁場が乱れており、オーロラがやや活発になっています。また、明日から高速太陽風が始まりそうです。

担当 篠原

ACE衛星の太陽風観測によると、太陽風磁場が8nT前後と比較的強い状態が続いています。
しかも、南北成分(ACEの1列目赤線)が大きく南北(マイナス・プラス)に変動していて、
この影響で磁気圏ではオーロラ活動がやや活発になっています。
AE指数のグラフを見ると、500nT前後の活動が数度に渡って観測されています。
ただし、太陽風の速度は400km/秒と通常レベルでしたので、この程度のオーロラ活動にとどまった様です。

太陽風の磁場は次第に弱まる傾向を見せていますが、現在も7nT程度あります。
南寄りの傾向も続いていますが、太陽風速度が360km/秒に下がってしまいましたので、
これからのオーロラ活動はより小規模になるでしょう。

一方、コロナホールによる高速太陽風の領域が地球に近づいています。
SOHO衛星の観測が休止していますので、太陽の最新画像がありませんが、
27日前の太陽の同じ面が地球を向いていた頃のデータを参照することにします。
27日周期の図をご覧下さい。
上の段は27日前に地球に届いていた太陽風の変化や、磁気圏擾乱の程度を示しています。
この中の緑色の線(太陽風の速度)を見ると、11月19日(世界時)から上昇して最大600km/秒に達しています。
これと同様の変化が12月16日(世界時)頃から始まりそうです。
速度の上昇に先立って、磁場強度(青線)の強まりが観測されていることにも注目して下さい。

明日、12月16日の夜以降に太陽風の変化が始まると予想されます。
太陽風磁場の強まりが見られ、やがて速度が上昇し始めるでしょう。
オーロラ活動が活発になったり、磁気嵐が発生する可能性があります。

太陽面では黒点がほとんど見えなくなっています。
唯一の711群も、まもなく西の端に沈む所です。
フレア(太陽爆発)活動もおだやかで、目立った現象は観測されていません。
しばらく穏やかな日が続きそうです。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。