宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/11/25 10:20 太陽風の磁場が強まり、速度も上昇しています。オーロラが活発になる可能性があります。
2004/11/26 09:56 500km/秒程度の高速風が続いています。オーロラ活動が活発です。
2004/11/27 10:56 太陽風の速度は下がりました。磁気圏は3日程度穏やかになりそうです。
2004/11/28 08:05 太陽風磁場が南を向き続け、オーロラ活動が続いています。太陽は概ね静穏です。
2004/11/29 11:06 太陽風に乱れが現れています。コロナホールの影響かもしれません。オーロラが活発になりそうです。
最新のニュース

2004/11/30 09:58 更新
太陽風が高速になっています(550km/秒)。これまでのところオーロラはあまり活発ではありません。

担当 篠原

現在、地球はコロナホールの影響下にあります。
SOHO EIT284カメラの太陽画像をご覧下さい。
太陽面中心からやや西寄り(右寄り)に黒く穴の様な構造が見えています。
(南東(左下)にももうひとつ別の穴が見えています)
これはコロナホールと呼ばれ、太陽の磁場が宇宙空間に向かって開いている場所です。
ここからは噴水の様に、速度の速い太陽風が吹き出しています。
ちょうど今写真に見えている辺りにコロナホールが来た時に、地球がこの高速風に当たります。

現在の太陽風の速度は550km/秒で、高速のまま安定しています。
磁場強度も10nTと強い状態が続いています。また、南北成分(赤線)は頻繁に変化を示しています。
通常この程度に南北成分が乱れると、地球磁気圏のオーロラ活動も活発になるものなのですが、
これまでのところ、AE指数を見るとあまり目立ったオーロラ活動は発生していない様です。
理由は良く分かりませんが、現状が高速であることと磁場強度も強いことから、
引き続きオーロラ活動が活発になる可能性が高いと考えられます。
高速風は2〜3日は続くと思われます。

太陽黒点は3つの群が目立って見えています。
規模は大きいものではなく、目立った成長もしていません。
フレア(太陽爆発)活動は穏やかで、Cクラスの小規模フレアが発生する程度の様です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。