宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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沖縄磁場変動 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/10/20 11:20 小幅ですが太陽風の速度が上がっています(380km/秒)。682黒点群が活動度をやや高めています。
2004/10/21 12:18 太陽風の磁場が強まり、オーロラ活動を活発にしています。また、太陽のフレア活動が活発になっています。
2004/10/22 11:53 682、687黒点群が活発にフレアを起こしています。太陽風の速度はやや下がり、磁気圏は穏やかです。
2004/10/23 11:41 太陽風は通常の状態で、磁気圏は穏やかです。687黒点群がフレアを起こし続けています。
2004/10/24 11:31 687黒点群は小規模フレアを起こし続けています。太陽風、磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2004/10/25 09:43 更新
687黒点群が中規模フレアを起こしました。また、太陽風の速度が上昇し、オーロラを活発にしています。

担当 篠原

687黒点群は活発に活動を続けています。
今朝、25日5時(世界時24日20時)に、M2.3の中規模フレアを発生させました。
この黒点群は太陽の中心付近に達しており、
CME(太陽ガスの放出現象)を起こしている場合は、地球へ影響を及ぼすことになるでしょう。
SOHOの今後の観測データに注目して下さい。
687群はその他にも小さなCクラスの小規模フレアを何度も起こしています。
今後も中規模クラスのフレアへの注意が必要です。
(黒点写真は更新されておらず、22日のままになっています。ご注意ください。)

一方、太陽風の速度が、24日12時(世界時24日3時)頃から450km/秒に上昇し、
現在は470〜500km/秒と高速状態に達しています。
この変化は回帰性の変化(太陽の自転とともに、27日周期で繰り返す変化)の様です。
27日周期の図をご覧下さい。
27日前の9月27日の太陽風の変化を見ると、
わずかですが速度が300km/秒から400km/秒に上昇する変化が見られています。
この変化は更に前の周期でも見られており、注意していました。
しかしながら、変化の幅が小さくなっていた事と、
SOHO EIT284の太陽画像にコロナホールなどの目立った構造が見られない事から、
今周期はほとんど変化が見られないのではないかと予想し、
昨日のニュースで太陽風に目立った変化は無いでしょうと記していました。
しかし、実際には太陽風の高速風の構造は以前よりも強まっていた様です。

太陽風の速度の上昇とともに、磁場の強度も10nT近くに強まっています。
南北成分の変動が起こっているため、オーロラが活発になっています。
AE指数のグラフでは800nTの変化も観測されています。
高速風は引き続き2〜3日続きそうです。
磁場が強まっている間は、南向きへの変化に伴ってオーロラ活動が見られるでしょう。
また、CMEによる突発的な擾乱への注意も必要です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。