宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 6/10 10:44 太陽風がやや高速になっています。太陽風磁場の変化によって、オーロラが活発になる可能性があります。
2004/ 6/11 12:45 太陽、磁気圏ともに静穏です。
2004/ 6/12 11:08 太陽風磁場のセクター境界を越えました。磁気圏は静穏です。
2004/ 6/13 06:39 太陽風は速度が320km/秒とかなり低速です。磁気圏は静穏です。
2004/ 6/14 11:06 太陽風磁場が強まり、大きく南を向いています。磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2004/ 6/15 10:05 更新
太陽風磁場の大きな南向きは終わりました。しかし、磁場強度は強く、速度も上昇していますので、オーロラが活発になるかもしれません。

担当 篠原

昨日のニュースでお知らせした、太陽風磁場の大きな南向きの変動(ACEデータの赤線)は
14日22時(世界時14日13時)頃に終わりました。
ほぼ一日、最大で-10nTに達する長い南向きでしたが、太陽風の速度が遅かった事もあり、
磁気圏の大きな擾乱は作りませんでした。
AE指数で500nT前後の変化と、沖縄で一時的に-50nTの磁場減少が観測されています。

現在、太陽風の速度は450km/秒にやや上昇しています。
これがコロナホールとして予想していた高速風にあたるのか、この後に更に上昇するのか、
しばらく注視する必要があります。
太陽風の磁場も強度が10nTを越えており、南北成分が激しく変化する事で、
オーロラ活動を活発にする可能性があります。

SOHO EIT284の太陽面では、コロナホールが南側(下側)に薄く広がっています。
このことから、今後しばらく太陽風速度がやや高い状態が続く可能性もあります。

太陽黒点は東側の634群とその下の群がやや活動的な様子を見せています。
Mクラスの中規模フレアを起こす可能性を持っている様です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。