宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙天気システムグループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 5/14 11:58 太陽風は低速のままです。オーロラ活動がやや活発に見られています。
2004/ 5/15 06:41 太陽風の速度は350km/秒まで下がっています。磁気圏は穏やかです。
2004/ 5/16 11:48 太陽風の速度は350km/秒以下まで下がっています。609黒点群が発達しています。
2004/ 5/17 10:51 太陽風速度は350km/秒を前後しています。磁気圏は静穏です。
2004/ 5/18 11:41 磁気圏は穏やかです。太陽風の速度は320km/秒に下がっています。
最新のニュース

2004/ 5/19 10:35 更新
太陽風磁場のセクター境界を越えました。磁気圏は穏やかです。

担当 篠原

昨日、太陽風磁場のセクター境界を越えた様です。
今日の1枚目の図をご覧下さい。太陽(赤丸)の周囲の大きな円盤は反時計方向に回転しています。
これまで大まかに太陽方向を向いていた太陽風中の磁場(黄色の領域)が、
太陽から地球方向へと大きく方向を変えました(桃色の領域)。
境界付近では太陽風や磁場が大きく乱れる事があり、そのため磁気圏が乱れる事があります。

27日周期の図をご覧下さい。
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前(4月22日)の太陽風の様子を振り返ります。
青線で示している太陽風磁場の強度と、赤線で示している磁場の南北方向に注目して下さい。
磁場の強さが10nT近くにまで強まり、赤線が大きく上下に振れています。
特に4月23日はこの変化が激しく。その影響で地球ではオーロラ活動がかなり活発になりました。
オーロラ活動を示す水色の線が大きくプラスに変化しています。
そして、桃色の線がマイナスに下がり、弱い磁気嵐が発生していた事を示しています。

今回も磁場の強度が一時10nTに強まりました。
今後、前周期と類似した変化が現れるとすると、今日から4日程オーロラ活動が活発になる可能性があります。

現在の磁気圏は大変静穏で、オーロラ活動(AE指数)、磁気嵐(沖縄変動)ともに変化は見られません。

太陽では、Cクラスの小規模フレア(太陽爆発)が3回ほど発生しています。
615黒点群が活発に活動しています。
これからも小規模フレアが発生すると見られています。



太陽風のセクター構造。黄色は磁場が地球から太陽方向を向いている領域。桃色は太陽から地球方向。
(c) NICT


27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。