宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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衛星電子 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 5/ 4 06:49 太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。これから太陽風速度の上昇が始まるでしょう。
2004/ 5/ 5 06:41 太陽風の速度は400km/秒と低速のままです。磁気圏も静穏です。
2004/ 5/ 6 11:01 コロナホールの影響で太陽風の速度が上昇しています。
2004/ 5/ 7 11:03 太陽風の速度は低下しつつあります。太陽フレアも穏やかです。
2004/ 5/ 8 11:11 太陽風の速度は下がりつつあります。太陽風磁場の影響でオーロラがやや活発です。
最新のニュース

2004/ 5/ 9 11:16 更新
太陽風の速度は460km/秒へ低下しています。放射線帯電子が増加しています。

担当 篠原

GOES衛星による放射線帯高エネルギー電子のグラフをご覧下さい。
昨日お知らせしました様に、青線が警戒レベルと言われる10の4乗の線を越える様になりました。
今後更に電子量が増加して、赤線も警戒レベルを越える可能性があります。
衛星の運用では今後の変化に注意が必要でしょう。

太陽風は緩やかに速度を落としつつあり、460km/秒まで下がりました。
太陽風の磁場は現在も南北に振れ続けていて、オーロラ活動も引き続き見られています。
しかし、速度低下と共に磁場の強度も下がっているため、
オーロラの活動は弱まっており、AE指数の変化は500nT以下に留まっています。
これから太陽風の速度は更に下がり、次第に静穏レベル(400km/秒)へ向かうでしょう。

SOHO EIT284カメラによるコロナホール(太陽面の暗く見えている領域)の様子を、
太陽が同じ表面を地球へ向けていた27日前の画像と比較します。
太陽の中心付近から左上へ細長くコロナホールが伸びていますが、27日前の様子とたいへん似ています。
このことから、27日前の太陽風の変化から、今後の宇宙天気を展望する事ができそうです。

27日周期の図をご覧下さい。
今日5月9日の27日前は4月12日です。4月12日以降の太陽風の様子が、これからの予想の資料となります。
4月12日に太陽風の速度(緑色線)が500km/秒へ上昇していますが、
これは突発性の現象によるもので、周期性はありません。
これを除くと4月15日まで穏やかな状態が続いています。
4月15〜17日にかけて太陽風の磁場が強まり(青線)、南北に乱れています(赤線)。
このため、一時的にオーロラ活動が活発になった様です(水色線)。
以降は、4月20日頃まで穏やかです。

このことから、これから3日程は静かな日が続くでしょう。
5月12日頃から、太陽風磁場に変化が現れ、オーロラを活発にするかもしれません。3日程続きそうです。
その後、5月17日までは概ね穏やかです。

さて、太陽黒点は606群が姿をはっきりと見せてきました。
黒点がやや大きく見えますが、フレア活動は見られない様です。
その他の群も加えても、現在のフレア活動は穏やかです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/ 8 19:06 UT

4/11 19:06 UT


GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。