宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 1/24 10:57 磁気嵐は弱まっています。太陽風は500km/秒に低下し、磁場強度も5nTに下がりました。
2004/ 1/25 06:35 磁気嵐はほぼ終了しました。太陽風の速度は下がりましたが、磁場強度が強くなっています。
2004/ 1/26 11:17 太陽風の速度は静穏レベルにもどりましたが、磁場が激しく変化しておりオーロラは活発です。
2004/ 1/27 11:51 太陽表面、磁気圏ともに静かです。これから短期間の磁気擾乱が見られる可能性があります。
2004/ 1/28 11:00 太陽風は擾乱気味です。速度が500km/秒にやや上がっています。
最新のニュース

2004/ 1/29 10:39 更新
上昇した太陽風の速度はやや下がっています。続いて、大規模なコロナホールの影響が始まるでしょう。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風の速度(黄色線)は更に上昇し、一時600km/秒に達しました。
現在はやや低下して550km/秒になっています。
起源と考えられるコロナホールは小規模なものでしたので、
太陽風速度はこのまま一時低下するのではないかと思われます。

しかし、SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、
太陽の東半分(左半分)に広がる大規模なコロナホール(太陽面の暗く見えている領域)が
中央線を越え西へ(右へ)進んで来ています。
この影響が2〜3日後に地球へ及び始めるでしょう。
太陽風の高速状態が1週間程度続く事が予想されます。

太陽風の磁場(ACEデータの白線)はゆるやかに減少し、5nTで安定しています。
南向を向く(赤線)時間も少なくなっています。
AE指数によると、オーロラ活動は太陽風が高速でしたのである程度現れていますが、
全体的に低調だった様です。

太陽面は目立った活動領域も無く、X線のバックグラウンドの強度もかなり下がっています。
SOHO EIT284カメラの様子から、次の活動領域が東端(左端)から上り始めている様です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。