宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2003/12/23 06:51 太陽風速度は600〜650km/秒で続いています。磁気圏擾乱はあまり見られません。
2003/12/24 11:01 コロナホールの影響は弱まり、太陽風の速度は低下しつつあります。
2003/12/25 10:20 太陽風の速度は400km/秒まで低下しました。しばらく大きな乱れは起こらないでしょう。
2003/12/26 08:29 磁気圏は静穏です。太陽風速度は360km/秒に下がっています。
2003/12/27 10:01 磁気圏は静かな状態が続いています。
最新のニュース

2003/12/28 06:44 更新
磁気圏は静かです。これから、短期的にオーロラが活発になるかもしれません。

担当 篠原

昨日は、太陽風は低速な状態が続き(黄色線。400km/秒前後)、磁気圏では擾乱はほとんど見られませんでした。
しかし、昨日の後半から徐々に太陽風の速度に上昇が見られ、現在は500km/秒とやや高速な状態に達しています。
また、太陽風の磁場強度(白線)は10nT程度と大きい値を持っており、注意が必要な状態が続いていましたが、
28日4時(世界時27日19時)から南向き成分(赤線)を大きく持つ様になっています。

太陽風速度の増加と、南向き磁場の増加が重なったため、これからオーロラ活動が活発になる事が予想されます。

しかし、SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、
今回の太陽風速度上昇の原因となるようなコロナホール(やや暗くなっている領域)は
太陽の西側(右側半分)にはほとんど見られません。
従って、今回の太陽風の速度上昇は長い時間続かないのではないかと思われます。
今後しばらくは、南向き磁場の状況に注意してください。

太陽フレアは昨日のMクラス発生後は静かになっています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。