宇宙天気ニュース

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です

これまでの経過
2003/11/23 22:58 磁気圏は静穏ですが、太陽風がやや高速なため擾乱が活発になる可能性があります
2003/11/24 12:05 現在も静穏な状態が続いています。
2003/11/25 10:44 太陽風の速度が再び上昇しています。オーロラ活動が活発化する可能性があります。
2003/11/26 11:37 静穏な状態が続いています。宇宙から見た日食の影をご覧ください。
2003/11/27 07:16 静穏な状態です。太陽黒点507によるフレアに注意してください。
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2003/11/29 08:42 更新
しばらく静穏な状態が続くと思われます。

担当 篠原

現在、静穏な状態が続いています。
ACE衛星によると、太陽風の速度は400km/秒程度にまで下がっています。
そのため、昨日は大きな磁気擾乱は発生しませんでした。
ACE衛星で日本時28日19〜21時(世界時28日10〜12時)に太陽風磁場が南を向いていました。
衛星上の太陽風の変化は約1時間後に地球に到達します。
この南向き成分の影響で、28日22時(世界時28日13時)頃に、オーロラ活動が活発化しました。
ただし、規模は小さなものです。

SOHO衛星の太陽画像では、大きなコロナホール(太陽表面の暗く見える部分)は見られなくなりました。
このため、今後数日はコロナホールの高速太陽風による磁気擾乱は発生しないでしょう。

大きいフレアを発生させる可能性があるとしていた、黒点群の507は西に傾いて来ました。
このまま西側に寄るに従って、フレアを起こした場合の地球への影響は小さくなります。
その他には大きな黒点群は見られません。


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。