宇宙天気ニュース
2003/11/ 5 10:31 作成
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
担当 國武
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日本時間11月5日4時29分(世界時では11月4日19時29分)にX17.4の非常に強い
フレアが発生しました。X線のデータはGOES衛星(NOAA)によって観測されています。
発生箇所は、太陽面の西端近く(南19度、西83度)に位置する活動領域#486です。
(参考 西83度というのは太陽の中央子午線から測るので、西90度が太陽の西端
になります。)
なお、GOESのX線観測機のデータの様子から、X17.4という観測データの数字は
検出器の検出限界による数字であり、実際のX線強度はこれよりさらに大きいも
のと推定されます。
このフレアに伴い、IV型およびII型バーストの電波バーストが観測されています。
f10.7cmの電波観測によると、今回のテンフレアの強度は20000SFUでした。
10月28日18時51分(日本時間)のX17.2フレアの場合13000SFUでしたので、28日のフレア
よりも規模はやや大きいものと思われます。
このX17.4の非常に強いフレアに伴い、太陽プロトンの強度が上昇を始めており、
11月4日9時00分(日本時間)現在10MeV以上のプロトン強度は53PFUで、引き続き上昇中です。
GOES衛星
(NOAA)の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC
GOES衛星
(NOAA)の太陽放射線データ
(c) NOAA/SEC
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篠原 学(
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